2023年10月18日

初宮詣りについてのQ&A

いつどこで何をするの?

赤ちゃんが生まれて初めて氏神様にご挨拶する神事をお宮参りといいます。無事誕生したことを神様にご奉告し、これからの健やかな成長をお祈りします。時期は生後1か月を迎えたころ。出雲大社では男の子32日目、女の子33日目、伊勢神宮では男の子は生後31日目、女の子は生後33日目と神社によって様々ですが、生まれて間もない赤ちゃんなので、真冬、あるいは暑さ厳しい真夏を避けてお詣りするご家庭は沢山あります。  古くは室町時代から始まっていますが、昔は生存率が低かったことから健やかに育つ目安として生後1か月目を迎えることは嬉しいことでした。そこで無事1か月目を迎えたことを産土神(うぶすながみ)に報告、その後も健やかに育つよう祈願するために神社へお詣りしました。それが「初宮詣り」となりました。行うことは、神社への参拝、ご祈祷を受けてた後に食事会。赤ちゃんやママの体調によっては参拝だけで済ませるご家庭も少なくありません。

お詣りには誰が行くの?

お詣りする方は、①赤ちゃんと両親(ママとパパ)と父方の祖母(お姑さん)、②赤ちゃんと両親(ママとパパ)の2通りが一般的なようです。 ただし、父方の祖父(お舅さん)が一緒に行く場合や、両家の祖父母が参加する場合もあるようです。みなさんご一緒にお祝いをする、ということも素敵です。但し、それも生後間もない赤ちゃんとママの体調次第ですので、無理は禁物です。上記の②のように、両親と赤ちゃん3人でお詣りする光景もよく見るようになりました。

赤ちゃんを抱くのは誰?

父方の祖母が赤ちゃんを抱き、その上に「宮参り着」と呼ぶ祝着を被せて参詣します。その理由は、産後の母体を気遣い、赤ちゃんを浄めるため、母親以外の女性、すなわち祖母が抱くのが良いとされているためでした。/ その祝着は「一ツ身」「熨斗目」と呼ばれ、かつては母方の実家から贈られる場合が多かったようです。赤ちゃんが男の子の場合には父方の家紋入りの熨斗目模様)の紋付の祝着、女の子の場合には総羽模様の着物がお宮参りの正装とされています。  赤ちゃんを抱く方は、父方の祖母すなわち姑さんが一般的ですが、赤ちゃんと両親(ママとパパ)でお詣りする際は、ママが赤ちゃんを抱き、祝着を被せます。ご参加される方が母方の祖母なれば、祖母に赤ちゃんを抱いてもらいましょう。

神社?それともお寺?

古来の風習では神社となりますが、昔から初宮詣りを行っているお寺も沢山あります。現在は以下のご縁を優先して選ぶことをお奨めします。①地元の神社やお寺、➁お子さんが生まれたところの神社やお寺、➂先祖代々ゆかりのある土地の神社やお寺。➃ご夫婦にとってご縁のある神社やお寺~です。みなさんにとってよりベターな選択をされることをお奨めします。

写真を撮る際のご注意点

神社やお寺では撮影禁止エリアを設けているところや、混雑を避けたり他の参拝者とのトラブル防止のために、撮影業者に事前登録制を設けているところもあります。撮影を依頼する際は、そうした事柄も確認することをお奨めします。