ポートレート写真の基本的ライティングを詳しく解説
長崎に写真術が渡来して以来、160年余りを経ている。
現代に至る間に日本の多くの先覚者が欧米にその撮影技術を学び、その先覚者達が著した資料をもとに、肖像写真(ポートレート)の撮影技術教育が行われてきた。
しかしながら、永い年月の経過とともに日米における肖像写真のライティング名称とその解釈に若干の相違点が見られるようになり、国際交流が日常的に行われるようになった今日、写真教育における用語の定義とその解釈が日米で異なっている現状の是正が必要となっている。
本協会には教育訓練部という教育部門があり、写真技術の普及向上を目的とする研修事業を実施しているが、海外、特に米国の講師によるセミナーにおいて、ポートレートのライティング名称やその解釈の相違から、講師・受講者双方が戸惑いを感ずる場面も多々ある。
近年、日本で写真を学び、更に米国の写真大学に留学する会員子弟も多くなったが、日米の写真用語の名称とその内容の違いに困惑することもあるようである。
そうした現状をふまえ、本協会は日本の肖像写真教育における写真用語の定義とその内容の日米統一を図るべく、「ポートレート写真の基本的ライティング名称検討懇話会」を開催することにした。
開催に当たり、日本の写真教育機関のうち、肖像写真講座が開設されている大学及び専門学校の先生方のアドバイスも頂戴したいと考え、参加をお願いしたところ、全面的なご賛同をいただくことができた。
専門学識者各位から多くの資料提供をうけ、熱心な討議の結果、日米用語統一という所期の目的につき、参加全委員のコンセンサスが得られ、写真教育分野に建設的な提案ができることとなった。
ここに、肖像写真の基本的なライティング名称とその解釈をまとめ、本冊子を上梓する。今後の教育資料として活用されることを希うとともに、参加委員各位に心からの謝意を表するものである。
平成17年/教育訓練部 部長 宮田利貞
〒160-0004
東京都新宿区四谷1丁目7番地
日本写真文化協会・PL係
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到着次第発送いたします。なお、上記協会でも販売しております。